入れ歯・義歯 専用サイト 開設しました。 外科手術に恐怖を感じる方に、どのような治療をしたら良いか? 保険診療の入れ歯ではとても満足できないが、さりとて インプラントでは高額すぎるという方に、どのような治療を提示したら良いか? 悪くならない治療ではなく、悪くなっても対応できる治療法は無いか? このような疑問に応える為に、このサイトを開設しました。 よろしければご覧ください。保険診療の症例もあります。

2012年04月22日

咬合・矯正の講習会

大阪へ咬合(かみ合わせ)の講習会出席の為に来てきます。
17年ぶりに偶然同級生と会いました。
患者様から見ると同じ様な治療でも、流派やシステム・利点欠点が違うことが多々あります。
それだけに同じ勉強を大学時代の友人とともにやっていくという事は、心強く感じます。

講師の先生とは咬合の話ではなく、神経細胞の話で盛り上がりました。
講師の先生は三叉神経中脳路核の研究をされてたそうです。
私は脊髄路核でしたが、その実験における苦労話を私も身をもって知っているだけに、共感できました。
臨床にはほとんど役に立たないのですけどね。
百人一首に 憂しと見し世ぞ今は恋しき とありますが、そんな感覚でもあります。



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2012年03月03日

休診のお知らせ

本日、咬合・矯正の勉強会出席のため、休診致します。申し訳ありません。

子供の噛み合わせと歯並びについて学んできます。

一生自分の歯で過ごすには、正しい噛み合わせと歯並びが本当に必要であることを最近強く感じます。
本日学ぶことを診療に必ず還元します。
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2012年02月05日

かみ合わせと矯正の講習会

先月は関西の某都市で開催されましたが、本日は東京の八重洲です。
かみ合わせ7に矯正3くらいの勉強会です。
顎の関節を良いと思われる方向にどれだけ動かすか、ということを考え実行しています。
私が現在やっている方法は、レントゲンから顎関節の位置を診断して動かす量と方向を決めるという方法です。
この勉強会では、顎関節の動きの軌跡から顎関節の位置を診断して動かす量と方向を決めるという方法です。
求める道のりは違えど、求めるものは同じと思います。
矯正は難しいです。歯は動きますが、思っている方向に必ず動くと言うわけではないです。
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2012年01月29日

1日で2つの講演会

本日午前中は歯科材料商主催の総義歯の講演会、午後は歯科医師会主催の歯周病の講演会です。
会場の大きさの都合もありますが、前者には数十名、後者には数百名の歯科関係者が参加しています。
私もそうですが、午前午後で掛け持ちの方も何人もいらっしゃいます。

インプラントが歯科界でも一般世間でも注目を受けていますが、総義歯がなくなることはありません。
いやむしろ、歯周病の歯を何とか残そうとした結果あごの骨が全くなくなり、総義歯を作るのが難しい症例ばかりが増えてきます。
私は補綴(入れ歯 被せ物 咬み合わせ)の認定医(専門医の一歩手前)を総義歯症例の発表で取得しましたが、それでも総義歯には苦手意識を持っています。
せっかく吸着しても 「こんなの大きくて入れてらんない」 といわれると心が本当に折れます。


80、90といった高齢者になればなるほど、新しい物事を受け入れようとはしなくなってきます。
痴呆があればなおさらです。
自分の歯を残すというのはすばらしいことです。
しかし、残った歯がほとんどグラグラな方は、70代までにできれば義歯に慣れてほしいと思うこともあります。
高齢の有病者が激増する今後の日本社会を思うと、保険で受け入れてもらえる総義歯をもう一度勉強しなければなりません。


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2012年01月15日

咬合と矯正の勉強会

2012-01-15_16-52.jpg
関西の某都市へ来ています。咬み合わせと矯正の定例勉強会です。咬み合わせや顎関節8、歯を動かすシステム2 といった所でしょうか。

咬み合わせと顎関節症は関係無いとは言われていますが、知らないよりは知ってるにこした事はありません。
今年も頑張ります。
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2011年12月10日

講習会への参加

土曜日は患者さんのニーズの高い日です。しかし、残念ながら講習会や勉強会、学会は土・日に行われることが多いので、しばしば休診しなければなりません。
ちなみに当医院の矯正の先生によると、矯正歯科の学会は必ず平日に行われるとのこと。

本日は所属している勉強会の1年に一度の総会でもありました。
月に2回、午後の診療を短縮し東京に行き、勉強後夜行バスに乗って早朝浜松に帰るというハードスケジュールをこなしてでも出席する価値のある、歯周病やインプラントの勉強会です。

会場に掲げてあった看板の一つがこれです。
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喫煙と肺がんのなりやすさとを調べる簡単な指標に、Brinkman Index と言うのがあります。
1日の喫煙本数 × 年数 で 計算できる指標です。
400を超えると肺がんになりやすくなるそうです。
そしてこれは研究論文にあるわけではなく、あくまで感覚ですが、400超えると歯周病も重症化しやすいとのことです。

400と言えば 1日20本で20年 、1日15本で26年強。
20歳でタバコを吸い始めたとして40〜50歳で、その弊害は出ているはず。


明日も本当はあるのですが、歯科医師会の仕事があるので浜松に戻ります。
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2011年10月23日

摂食・嚥下リハビリテーション講習会

東京・御茶ノ水にて日本大学主催の摂食・嚥下リハビリテーション講習会に出席してきました。
浜松で訪問歯科診療をされているN先生も一緒です。
インプラントや矯正など全身的には健康な方を対象とする治療のセミナーは数多くありますが、介護を必要とされる方に対する治療のセミナーはあまりなく、非常に貴重です。


講義においては麻痺の話から始まりました。
麻痺があれば当然運動能力が落ちますので飲み込む力も弱くなり、気管に食べかすが流れ込むことによって肺炎がひき起こされます。(誤嚥性肺炎)
しかし、麻痺によってはそれほど誤嚥を心配しなくても良いものもあるということを知りました。
本で学んでいても整理することのできなかった分類が、非常に簡単に理解できました。


実習では車椅子からの移譲実習に始まり、様々なスクリーニングテスト(RSST,MWST,FT,CTなど)、そして内視鏡による咽頭の観察(ビデオ内視鏡検査:VE) を行いました。


内視鏡を用いた装置診断は確定診断ではありますが、本当に大切なのは視診・触診・聴診であって、装置診断により対応のすべてが決定されるわけではないと言う植田教授の言葉に、道具に頼ろうとする私は身が引き締まる思いでした。


何年ぶりかで学校にいき、十数年ぶりに同級生や先輩、恩師にも会いました。
同級生は皆、各地方で偉くなっている。
私も頑張らなければと思いを新たにしました。
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2011年09月11日

歯周病の勉強会

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土・日と歯周病の講習会に出席してきました。
この講習会、私は5年前にも1度受けています。
しかし、5年たった今勉強しなおすと、当時わからなかったこと・当時考えもしなかったこと など、新たな側面から学ぶ事ができました。
私のような凡人は、新たな知識を得るのも大切ですが、一つの物事を何度も復習し、確実な基礎を作っていくことが大切なようです。
天才は、私のような凡人が突破できない壁を、やすやすと越えていくような人なのでしょう。


会場は汐留だったのですが、汐留が新橋や銀座から歩いて10分程度とは知りませんでした!
知っている人にとっては当たり前なのでしょうが、僕が東京にいた頃は、大江戸線もなく、汐留にビルもありませんでした。
完全に おのぼりさん状態 です。

東京の繁華街は地上も地下も本当に美しい。
汐留駅の床は薄いベージュで、全体的にはコロニアル様とでもいうのでしょうか?
ところどころに地下から地上に抜ける吹き抜けがあり、地上の光が降り注ぎます。
そしてその吹き抜け部が広場になっていて、憩いの場になっています。
地下なのに、志都呂のジャスコより広いのではないでしょうか?
駅の路線図や地図の掲示も、私が東京にいたときより、格段にデザインが美しくなっています。









一国における文化・芸術の技術力は、経済力と密接な関係にあります。
経済力が衰えてくると、美しさに関する技術力も本当に衰えます。
1世紀と4世紀のローマの彫刻を比べると、4世紀の彫刻はほとんど中世様式です。
日本の経済力がまだまだであることを、心から願います。
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2011年07月30日

歯痛・顎関節症と間違われやすい病気(浜松市 歯科 虫歯 痛み)

浜松市歯科医師会西区支部の主催で 「その痛み、本当に歯が原因ですか?」 という題目の講習会に出席しました。
講師は静岡市立清水病院口腔外科口腔顔面痛外来のI先生です。

具体的には
群発頭痛
三叉神経痛
舌咽神経痛
口腔内特発性疼痛(舌痛症 口腔内灼熱症候群 非定型歯痛)
等についてです。

大学の医局に残っていた時、私は補綴科(入れ歯や咬み合せの科)だったのですが、都合で生理学科に預けられ、感覚、特に歯の触覚や痛覚に関する研究に関わることができました。
また、自分自身も片頭痛に悩まされてきて、医局時代に頭痛の勉強をしたこともありました。
それだけに今回の頭痛の話は興味深いものがありました。
頭痛に関するサイトを紹介されたので、よろしければごらん下さい。 頭痛大学

また、脳に関する研究が進み、従来は心や精神の病の一つと考えられてきた痛みを伴う病気が、実は神経伝達物質や遺伝子の異常で生じる脳という臓器の異常であることがわかってきたという話も、興味深いものでした。

ストレスの多い現代社会です。
精神から来る歯の痛みが非常に増えている事は、日々感じます。
とはいえ、診断がついても、なかなか心療内科や精神科を紹介しづらい所に私は葛藤を感じます。



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2011年07月23日

講習会出席のため休診します。

本日土曜日は講習会出席のため、臨時休診致します。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、勉強を医院の臨床に生かしますので、なにとぞご容赦ください。
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2011年07月02日

医療・歯科医療の未来と大宝律令

在宅歯科医療の定例勉強会に行ってきました。
個々の案件についてはさておき、印象に残った言葉は
「医療保険・介護保険において、計画を作る組織とお金を支出する組織とが違う」でした。

どういうことかというと
 超高齢化社会を迎え、厚労省としてはさまざまなサービスを行いたい しかし、国家に予算がないので財務省としてはお金は出せない ということです。

この結果どういうことがおこるでしょう。
1.形式の上では、国民はさまざまな保険医療サービスを受けることができる。
2.しかし、厳しい条件・膨大な提出書類・申請後の査察 などがあり、事実上サービスを行うことができない。 
3.仮に行い、病院がそのことを申請しても、書類の不備を理由にお金が給付されない。
4.病院は、形式的に存在する保健医療サービスをやらずに実費診療を行うことになる。
5.国民の病院に対する不満が大きくなる。
6.「国はさまざまな医療サービスを用意している。現場の医師が怠慢でそのサービスをやろうとしない。医師のモラルが医療崩壊の原因」 と国は主張する
7.国民からは恨みを買い、国からはお金をもらえず、モラルの高い医師ほど自腹を切って赤字・破産の道をたどる。

尊敬もされず、経済的にも困窮を極め、結果責任については数千万単位のお金を請求されるのでは、誰も医師・歯科医師になろうとは思いません。

なぜブログタイトルに 大宝律令 を入れたかというと、この律令が形式的にいつまで有効であったかとの関係を思い浮かべたからです。
この大宝律令、701年に完成し、1890年の大日本帝国憲法施行まで形式の上では有効だったと何かの本で読んだことがあります。
平安時代末期には殆ど現実とそぐわないのに、貴族は都合が悪くなるとこの律令を持ち出して自分に有利にするのです。
現実にそぐわない形式を作り、貴族に立ち向かう武士(現代で言えば現場の一般人)を陥れる。

貴族を省庁に、大宝律令を書類に置き換えると 何か似たような図式が出てこないでしょうか?
歴史はデータベースであり、各民族の歴史を見ていると似たような原因と結果が出てきます。
嫌なことですが、上記のシミュレーションが現実になる可能性はあると思います。
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2011年06月20日

歯周病の講習会

土・日に歯周病の講習会に参加してきました。
インプラントに目を奪われがちですが、残っている歯の歯周病治療がしっかり行われていなければ、インプラントの予後も決してよくはありません。
残念なことに歯周病は末期にならなければ、患者さんに自覚症状が現れません
自覚症状がないので、歯科医が治療を勧めても、「今、忙しいから」「痛くないから後で」「困ってないから」と言って後回しになります
自覚症状がでたときには抜歯せざるを得ない状態になり、それがために「歯医者に言って抜かれた」という被害者言葉で治療が語られることになります。


実はこの講習会、私は5年前にも受講しました。
5年前とコンセプトは全く変わっていません。
勘違いしてはいけないのは、 変わっていない ということが 進歩がない と同義ではないということです。
診療哲学や治療方針の背骨というか幹と言うか、根幹をなす部分にブレが全く無いのです。ただ、細かい所で私が忘れていた部分が有りました。


私の歯科医師人生は、この講習会の主催者や講師の先生方をどこまでコピーできるかに費やされることになると思います。
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2011年02月06日

バリデーション研修会

バリデーションとは、アルツハイマー型や脳血管性認知症の高齢者とのコミュニケーションを行う技法のひとつです。
その研修会が県の歯科医師会主催で行われた為、参加しました。
技術系の講習会は歯科雑誌に数多く掲載されているのですが、この様な障害者や介護に関する講習会というのは、そういえばあまり見かけません。
先週の精神障害者の歯科治療におけるコミュニケーションと同様、私にできるのだろうかと言う内容です。

認知症の方の中には
「指輪を取られた」 とか 「財布を取られた」 とか 「食事に毒が入っている」 などとおっしゃる方がいます。
この時、バリデーションでは否定もしなければ肯定して聞き流すということもしません。
「感情の表出」の手助けとニーズの理解を引き出す言葉をかけ、感情レベルに訴えるのですが、その言葉が私には難しい。なかなか思いつきません。
しかも、指輪や財布・食事はあくまで シンボル であって、愛情や能力・母親その他アイデンティティーを本当はあらわしているとのことです。
発する言葉と本当に求めている事柄とが一致しないのです。


歯科の治療技術は一般の方が思う以上に難しいものです。
まして体の不自由な方の治療を設備のないご家庭で行うとなったら、なおさら難しいです。
その上、コミュニケーション技術は一般の方以上に困難です。
知れば知るほど大変です。



posted by 清水 信行 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 講習会・勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月30日

障害者歯科の講習会

静岡県歯科医師会主催の講習会に行ってきました。
テーマは 「精神障害者の歯科治療について 」 です。

統合失調症は
1,000人に7〜8人の発症頻度(100人に約1人!)というのは驚きの数字でした。

精神障害の中でも統合失調症は知れば知るほど、対応に苦慮する病です。 私には難しくてできそうにないというのが正直な感想です。
しかし、100人に約1人の発症頻度ということは、必ずどの歯科医も出会っているはずです。

統合失調症は脳の機能障害であり、遺伝的要因+心理社会的ストレス が引き金となると言われています。
このせち辛い・やるせない社会の中で、この病になる可能性は増えているのではないかと思います。

ニュースで話題になるモンスターペアレント・ペーシェントは、実はこの病なのかもしれません。


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2011年01月15日

咬合・顎関節症の勉強会に出席してきます

本日1月15日(土)は講習会出席のため、臨時休診いたします。
ご迷惑をおかけいたしまして申しわけありません。
咬合・顎関節症の講習会です。患者さまの治療に役立てられるよう、しっかり勉強してきます。
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2010年12月12日

80才現役歯科医師の症例に感動する

私が所属する研究会の総会、2日目です。
今日もすばらしい再生療法や歯周形成外科手術ばかりです。
しかし、圧巻は80歳の現役歯科医師の50年にわたる臨床の症例発表でした。

特に有名な方ではありません。講習会の講師でもありません。
何十年も前の古臭い治療で、ただどのような結果になったかを報告するだけだろうと恥ずかしながら思っていました。
冗談ではありませんでした。

今ではごく一般的な治療法ですが当時としては最先端の治療法を、とことんまで丁寧に追求していました。40年前なのに今の一般臨床以上の精密さで治療がなされているのです。道具も材料も今よりはるかに遅れた時代にです。昭和40年代にです。
根管治療も補綴治療も歯周治療も精密になされ、30年以上もったブリッジ症例を複数提示されたのです。
エビデンスの上ではブリッジは7年で50%やり直しと言われているのにです。
そもそも40年も前のレントゲンや口腔内写真を保存していること自体が大変なことです。
60台も半ばになってからインプラント治療を始め、術者75歳位の時に84歳の方にインプラントをされた症例も出していたのですが、インプラントだけでなく残存歯の処置もすばらしいものでした。
普通80代の方には、失礼ながら健康のことや残りの寿命の長さを考え、大きな外科処置はしません。
しかし、先生は
「患者も術者も老齢になっても治療が妥協的になってはいけない」と講演されていました。
あまりに丁寧な治療をしていた為に、当時の厚生省の技官から「自分のしたい診療をするなら保険医を辞めてからやれ」と注意を受け
たこともあったそうです。

もはや歯科医学というよりも歯科医道といったところです。
「世間に名を売ることなく、ひたすら技術向上に研鑽し一つの物事を突き詰めていくと、この様なすばらしい治療ができるようになるのか。」と思いました。
感心を通り越して感動でした。私だけでなく、主催者の先生も感動されていました。


今後、この先生の発表を聴く機会はないと思います。
世間に名は知られなくても、この発表を聴いた人の心には刻まれることになると思います。
私は今度40歳になります。40年後にこの先生の域に達するかどうかはわかりませんが、努力して何も得られないと言うことはないと信じます。

posted by 清水 信行 at 22:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 講習会・勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月11日

研究会の総会

所属している研究会の総会に出席しました。
写真・ビデオは禁止のためありません。
歯周病治療・インプラント治療では有名な研究会ですが、その他にも歯牙移植などの発表もありました。
懇親会では普段疑問に思っている治療法に関して講師の先生にうかがう事ができ、非常に有意義でした。
疑問に思っていた点は切開線の設定と縫合に関してです。
ごくごく小さな問題なのですが、これだけで治療結果がかわるのです。
明日も出席して来ます。

10-1211-01.jpg 10-1211-02.jpg


写真は懇親会での余興のジャグリングです。
独楽、棍棒、箱をジャグリングするのですが、軽妙な口上もあり、見入ってしまいました。
一つの芸を究めるというのは、どのようなジャンルでも大変な事です。歯科もね。

posted by 清水 信行 at 23:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 講習会・勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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