歯医者で最も嫌われる治療は、根管治療と呼ばれる歯の中の治療です。(
根管治療1 根管治療2)
なぜならば、
1.治療をしても形が変わらないので、治療が進んでいるように見えない。
2.治療したことによって一時的に痛みが出ることがある。
3.回数がかかるからです。
歯科医院に途中で来なくなる人のほとんどが、この治療中の方です。
20代の女性です。
矢印で示されたところに膿袋があります。
しかし、ここは5年以上前に治療した所で、痛みも無いとのことでした。

治療を始めると回数が少なくとも5回かかってしまうこと、
現在痛みがないこと、
治療で一時的に痛みがでる可能性があること
5年でこの程度の大きさならば、あまり大きくならない可能性があること
以上を説明し、患者さんの希望により経過観察としました。
1年半年後です。
膿が出るということでレントゲン写真を撮ったのですが、正直青ざめました。

わずか1年半で膿袋が歯よりも大きくなり、歯を支えている骨の大部分がなくなっていたのです。歯はグラグラしています。一般的な治療法で歯に薬を詰めました。(
根管治療1 根管治療2)
薬を詰めてから約半年後の写真です。

膿袋である黒い部分が小さくなってきています。
さらに4ヵ月後です。

だいぶ膿袋である黒い部分が薄くなってきました。骨ができてきていると思われます。
「できるだけ来院回数を少なくして早く終わってほしい。」という気持ちはわかるので、経過観察にして治療終了とすることは多々あります。
しかし、
定期健診によって病気の発見がもう少し早ければ、治療も簡単に終わったと思います。「ようやく治療が終わったのだから、定期健診なんて面倒くさい。」と思われる方はたくさんいらっしゃると思います。
しかし
、定期健診による早期発見は以上のように非常に大切なことなのです。虫歯の治療をたくさん受けている方ほど
、1年に1回はレントゲン撮影をされることをお勧めします。
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日本補綴歯科学会専門医
静岡県浜松市にある日本補綴歯科学会専門医(インプラント・入れ歯・差し歯など口腔機能回復の専門医)の歯科医院。
入れ歯、特に部分入れ歯を専門に勉強してきました。
現在ではインプラントと歯周病に力を入れております。
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posted by 清水 信行 at 21:59|
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