入れ歯・義歯 専用サイト 開設しました。 外科手術に恐怖を感じる方に、どのような治療をしたら良いか? 保険診療の入れ歯ではとても満足できないが、さりとて インプラントでは高額すぎるという方に、どのような治療を提示したら良いか? 悪くならない治療ではなく、悪くなっても対応できる治療法は無いか? このような疑問に応える為に、このサイトを開設しました。 よろしければご覧ください。保険診療の症例もあります。

2006年01月30日

「神経ない歯が、なぜ、痛むのですか?」という質問 (浜松市 歯科 虫歯)

歯が痛むと当然、歯科医院に行くことになります。
約半数の方は、虫歯が進行して神経が炎症を起こすことによって痛みが出ます。
しかし、残りの半数の方は神経の無い歯が痛みを出すことによって来院されます。

このような場合、
「神経ない歯が、なぜ、痛むのですか?」
と言う疑問を必ずお持ちになると思います。

実は歯が痛いのではないのです。歯の周りの組織が痛んでいるのです!

エックス線写真は20代男性のものです。
「何もしなくても腫れぼったく痛い。咬んだり、物が当たったりするとひどく痛い」
と言うことで来院されました。

06-0130-07.jpg

緑の矢印が指し示している黒い影は化膿した部分です。
歯が痛んでいるのではありません。歯の先に出来た膿み袋が傷んでいるのです。
爪を想像してください。爪には神経がありませんが、深爪をすると痛みます。それと同じことなのです。青矢印も膿み袋ですが、緑矢印のものほどではありません。

神経を取った後に薬を詰めるのですが、薬は所詮人工物ですので、天然の神経ほどには体に適合しません。
そのため人によっては、ほんのわずか、いつも炎症を起こしています。
過労などで抵抗力が弱まると、この炎症が強くなり、痛みが出ます。
この患者様も連日の仕事によって抵抗力が弱まり、痛みが出たと思われます。

そこで膿み袋をつぶし、汚染物質をかき出す治療を始めました。

06-0130-02.jpg
唾液の中には様々な菌がいます。
歯の中に雑菌が入らないようにするために、ゴムのシート(ラバーダム)をかけました
非常に歯の治療の衛生面において便利なものなのですが、崩壊した歯にはゴムも金具もかけられません。

拡大した写真です。
06-0130-03.jpg
歯自体も虫歯でかなり傷んでいます。
しかし、何とか残そうと思っています。
このような場合、被せ物が入るまでの治療回数は、当医院の場合順調に行って6回くらいです。

同じ日に治療した別の患者様の写真です。
06-0130-04.jpg
唾液が入らないようにゴムのシート(ラバーダム)をかけてます。

06-0130-05.jpg
最終的な薬を詰めたところです。

エックス線写真です。
06-0130-08.jpg
緑矢印の指し示す、歯の根の先まで薬が入っています。
しかし、それでも菌が生き残っている場合があります。
どんなにすばらしい治療をしても、天然の物にはかなわないことを御理解下さい。
そのためにも治療より予防なのです。


オペラデンタルオフィス 日本補綴歯科学会認定医

静岡県浜松市にある日本補綴歯科学会認定医(入れ歯・かぶせ物の認定医)の歯科医院。
入れ歯、特に部分入れ歯とかみ合わせを専門に勉強してきました。
現在ではインプラントと歯周病に力を入れております。
しかし、インプラントは外科治療であるがために、糖尿病・高血圧・高齢・その他全身疾患を持つ方は避けた方がよい場合があるのも事実です。
入れ歯、歯周病、インプラント、ホワイトニングに関するご相談のある方はご連絡下さい。









posted by 清水 信行 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 虫歯・知覚過敏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月04日

歯磨きは虫歯予防への効果が無い?

「歯磨きは虫歯予防への効果が無い」
このような話を私はインターネットを介して知り、大きなショックを受けました。

歯みがきは歯周病の予防には効果があるが、虫歯予防には無いそうです。
では、何が虫歯予防に役立つかというとフッ素」だそうです。
フッ素入りの歯磨き粉やうがい薬を使うから虫歯予防ができるのであって、歯みがきだけでは虫歯予防にならないのだそうです。

では、歯みがきは必要無いのでしょうか?
いえ、そうではありません。
フッ素の歯への輸送手段として役立っているのだそうです。

虫歯予防でもう一つ大切なのは、食生活です。
口に物を入れている時間や回数が長ければ長いほど、歯が酸に溶かされる機会が増えます。
よって、一日に何度も間食をとったり、砂糖の入ったコーヒー・紅茶を飲む習慣のある方は虫歯のリスクが高まります

優先順位を付けるならば
1に正しい食生活、2にフッ素、3に歯みがきなのでしょう。
posted by 清水 信行 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 虫歯・知覚過敏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月01日

虫歯が内部で進行すると・・・

虫歯が内部で進行するとどうなるでしょうか。
実はほとんど痛みはありません。
しかし、それが問題なのです。
痛みとは危険信号です。悪い状況を早く人に伝えるための手段です。
その危険信号がでないため、逆に問題が大きくなることがあるのです。

歯ぐきにおできができています。(矢印)
jyutuzen.jpg

これは歯の中にバイ菌がたまり、そのバイ菌が歯の根の先から染み出て化膿して、歯の周りの骨をとかし、さらに肉を突き破って膿が出てきた状態です。
膿が出る事によって、骨の中の圧力は無くなるので、痛みはありません。
また、歯科医師にとっては、それほどめずらしいものではありません

薬を歯の中に注入した所です。
jyucchyu.jpg
歯の中に入れた薬が、おできから出てきています。歯とおできがつながっているということがわかります。

エックス線写真です。
umi-xray.jpg
緑の線が歯です。赤い線が膿袋です。

2〜3回薬を入れ替え、歯の内部の汚れをかき出せば、バイ菌の供給源が無くなりますので、おできも消えていきます。
これが通常の治療です。

しかし、これだけやってもおできが消えない時があります。
その時は、いったん歯を抜いて、膿み袋を掻き出してしまうという治療法になります。
それは、こちらを参考になさって下さい。

歯の根の先にできた、巨大な膿み袋
どうしても残すことができず、抜歯した場所に親知らずを移植した症例
膿み袋が大きすぎて普通は抜歯する歯を残した症例
posted by 清水 信行 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 虫歯・知覚過敏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月24日

検診では見つからない巨大な虫歯

どこに虫歯があるかお分かりいただけるでしょうか。
実は歯と歯の間に大きな虫歯があります。
天井の歯質(エナメル質)が残っているため、咬み合う面(咬合面)から見た状態では虫歯は分かりません。
IMG_0523.JPG
そのため、検診では見落としてしまうのです。
そこでレーザー虫歯検知器「ダイアグノデント」を使用してみました。
数値が30以上なら要治療です。
数値は94を指し示しました。
IMG_0527.JPG
実際削ってみると、内部ではこれほど広がっていました。
IMG_0528.JPG
奥歯(大臼歯)は非常に大きな力がかかるため、普通は型を取り、次回金属を詰めることによって修復します(インレー修復)。
しかし、最近はプラスチック樹脂(コンポジットレジン;CR)の性能が良くなってきたため、金属ではなくCRで修復しました。
利点としては
1.1回の治療で終わる(インレーは2回)
2.削る量が少ない(インレーは多少多い)
欠点としては
1.化学物質であるため歯の神経に刺激を与えることがある。
2.固まる時に収縮して歯の神経に刺激を与えることがある。
3.歯に接着しているだけなので、インレーよりも取れやすい。(耐久性に劣る)
しかし、「削る量が少ない」というのは大変魅力があり、本ケースでは利点が欠点を上回ると考え、CRとしました。
利点だけの治療というものは存在しないということを御理解下さい。
IMG_0530.JPG



posted by 清水 信行 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 虫歯・知覚過敏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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