開咬 という歯並びです。
きれいな歯並びでは、
カチカチ噛んだ時には奥歯が当たるが、前歯は当たらない。
ギチギチ左右に歯ぎしりした時には犬歯が当たるが、その他の歯は当たらない。
ズルズル前後に顎を動かした時には前歯が当たるが、その他の歯は当たらない。
という状態になります。
しかし、開咬ではカチカチ噛もうとギチギチ歯軋りしようとズルズル動かそうと、いつでも奥歯しか当たりません。奥歯が休まる機会が無いのです。そのため、奥歯がムシ歯でもないのに痛みだし、しまいには割れてしまう事もあります。
どんなにきれいに虫歯の治療をしても、詰め物は必ず壊れますし、痛みも頻発します。
「いつまでたっても奥歯の痛みが取れない」 というクレームが発生しやすい歯並びでもあります。
矯正治療の中でも難しい治療の一つと言われています。
一般治療においてあまりにもトラブルが多く、将来必ずと言っていい程高い確率で奥歯を失う歯並びであるため、当医院は開咬だけは積極的に矯正治療をお勧めしています。
これが開咬です。


顎の関節を良いと思われる位置に動かし、かつ、歯並びを整えている最中です。


2ヶ月でだいぶ閉じた様ですが、奥歯にはまだまだ問題があります。2年はかかると思われます。