歯を失ってそのまま放置していると、歯は動いてしまいます。いざ被せ物やインプラントを行おうとしても、歯の位置が悪くなっていて、それらの処置が行えない事もあります。
初診時の写真です。

右上5番という歯が虫歯で崩壊し、6番7番が前に倒れてしまいました。
通常は4番・6番を削ってブリッジと呼ばれる物を装着するのですが、それぞれの植立方向が全く違うため、被せ物を入れる事ができません。
また、仮に5番にインプラントをしようと思っても、スペースが無いためインプラントを入れる事ができません。
そこで6番7番をもとの植立方向に戻す為に部分的な矯正を行いました。

約9ヶ月後の写真です。

予定では6ヶ月で終わらせるはずでしたが、なかなか動かず、長い期間がかかってしまいました。
しかし、ワイヤーをかけている歯が全て平行に並んでいるのがおわかり頂けると思います。
「歯の治療は期間が長い」 とおっしゃる方が多いです。
しかし、早期発見早期治療ならば、数回程度で終わります。
放置している期間が長い程、治療期間も長くかかります。
また、歯並びの悪い方は治療が難しくなります。
約10年、この場所で仕事をしてきましたが、いくら歯を磨いても予防に努めても、歯並びの悪い方は必ずと言ってよい程40代後半位から歯が悪くなります。
30代、40代からの矯正治療を、私は最近勧める様になって来ています。
歯並びさえ良ければ将来入れ歯になったとしても、適合の良い良好な機能を持った入れ歯を作る事ができるからです。
posted by 清水 信行 at 23:45|
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矯正治療
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