歯の写真とエックス線写真です。


矢印で指し示した、赤線で囲まれた範囲が膿み袋です。
普通は被せ物をはずして、歯の中の汚染物質をかき出せば、病変部位である膿み袋は消えてなくなるのですが、ここまで大きくなると簡単にはなくなりません。
過去にも何度か被せ物をはずしているそうです。
そこで、いったん歯を抜き、膿み袋をかき出し、もう一度歯を戻す歯牙再植術を提案し、同意を受けました。
いったん抜いた歯と膿み袋です。

膿み袋は実際にはもう少し大きかったのですが、ちぎれて少々小さくなってしまいました。
膿み袋を徹底的にかき出し、清潔になったところに、この歯を戻します。
歯が動かなくなるのに約1ヶ月かかります。
その間は仮歯を付けて、両隣に接着剤で止め、見ばえを保ちました。
最終的な被せ物を装着した所です。

膿み袋のあった場所は、1年後には骨で埋まります。
治療費は3割負担の場合、約1万円です。
しかし、膿み袋によって骨の無くなった所に人工骨を填入すると、骨が早期にできやすいという利点はあるのですが、保険が効かなくなり、約5万円かかります。