このようにおっしゃる方が来院されました。
東京ニューヨーク航空機往復旅行(実効線量当量0.19mSv)は歯科のX線撮影(0.03mSv)の6倍以上の放射線を受けます。
しかも、歯科はあごの一部にのみ放射線を当てるのに対し、飛行機旅行では全身に受けます。
しかし、飛行機旅行を危険と言う人はいません。
パイロットやスチュワーデスの発ガン率が高いという話も聞いたことはありません。
妊娠されている方でも飛行機旅行をされています。
X線撮影における放射線量とはその程度のものです。
「歯科のX線が怖い」と言うのは、「焼き魚のこげは発がん性物質だから怖い」と言うのと同じくらい、
過敏な反応と言えると思います。
むしろX線写真を撮らないで治療を受けることの方が、予想だけで治療をすることになるので危険だと思います。
設計図面や測量を行わないで、家を建てるようなものだと思います。
ちなみにオペラデンタルのX線は通常のものの1/10の放射線量ですので60枚以上撮影して、
ようやく東京ニューヨーク航空機往復旅行と同じ程度です。