術前写真です。下の入れ歯ははずしております。



上あごの前歯の方は写真ではわかりませんが、歯茎の土手が全く無く、かろうじて残っている歯茎の土手はふにゃふにゃの柔らかい肉です。非常に難しい総入れ歯の症例と思われます。(一般的には入れ歯は上より下のほうが難しい。)
インプラントを2本ほど埋入して、それを支えに入れ歯を安定する方法を考えました。
しかし、大きな問題がありました。
糖尿病だったのです。
糖尿病でも管理されていれば問題ないのですが、投薬を受けていてもHbA1cという糖尿病の重さをはかる値がどうしても下がりませんでした。
そのため、大きな外科処置を可能な限り避け、義歯にて対応することとしました。
製作途中の写真です。


咬合器という機器を用いて作成しました。
咬合器は頭蓋骨の中における歯の位置をおおよそではありますが再現できる機器です。
この機器にて、理想的な位置に歯を作っていくと、入れ歯にかかる力を入れ歯がはずれない方向に調整しやすくなります。
上は総義歯(総入れ歯)、下はリーゲルテレスコープデンチャーとなりました。
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オペラデンタルオフィス 日本補綴歯科学会認定医
静岡県浜松市にある日本補綴歯科学会認定医(入れ歯・かぶせ物の認定医)の歯科医院。
入れ歯、特に部分入れ歯とかみ合わせを専門に勉強してきました。
現在ではインプラントと歯周病に力を入れております。
しかし、インプラントは外科治療であるがために、糖尿病・高血圧・高齢・その他全身疾患を持つ方は避けた方がよい場合があるのも事実です。
入れ歯、歯周病、インプラント、ホワイトニングに関するご相談のある方はご連絡下さい。