また、この歯並びは高い確率で顎関節症になるとも言われています。
それは 開咬 という歯並びです。
正常な歯並びでは、カチカチ噛んだ時には奥歯が当たって前歯は当たらず、ギチギチ歯ぎしりした時は前歯や犬歯が当たって奥歯は離れます。
それに対し開咬は、カチカチ噛んでもギチギチ歯ぎしりしても奥歯しか当たりません。
これによって奥歯が負担過剰でダメになってしまうのです。
具体的には、負担過剰で虫歯もないのに痛み出し、神経が死に、歯の根が割れ、抜歯となります。
不幸の連鎖は続きます。
抜歯したところに入れ歯を入れても痛くて使えません。歯が割れるくらい大きな力がかかるからです。
インプラントを入れても、インプラントが負担過剰でダメになります。もしくはインプラントに咬み合う反対側の歯が負担過剰でダメになります。
20代女性、開咬による奥歯への負担過剰で、右奥歯の神経が死にました。それを機に矯正治療を決意されました。


2012年10月に矯正治療を開始し、2014年7月に終了しました。


この矯正治療で奥歯の寿命は延びたと思われます。
幸いにも抜歯はせずに済みました。
とにかく開咬だけは、矯正治療をおすすめします。
患者さん、お疲れ様でした。
Congratulations!