


犬歯(八重歯)の入るスペースが全くありません。犬歯の後ろの4番(第1小臼歯)を上下左右4本抜いて歯並びを整えようとも思ったのですが、歯並びが小さくなり、口元がさびしくなってしまうと判断しました。
そこで下顎は左右の親知らず(8番)を、上顎は左右の第2大臼歯(7番)を抜歯して、矯正を開始しました。
「奥歯の7番を抜いたら歯が少なくなって、物が噛めなくなってしまうのでは?」という疑問もあると思います。
しかし、大丈夫です。彼女の場合、上あごには左右とも親知らずがあります。
20歳ごろ8番があたかもこの7番のように生えてきて、抜歯をしていないかのような歯並びが完成します。
2012年10月開始、2014年2月の写真です。



下顎が右にずれています。これは歯並びの問題ではありません。顎の関節がずれています。これから数か月かけて顎の関節を正しい位置に持ってきて、それによって上下の真ん中をそろえていきます。