
奥歯だけが接触し、前歯は当たっていません。この噛み合わせを 開咬 といいます。
噛み合わせと顎関節症には関連が無い というのが学会の流れです。
しかし、その中で開咬だけは関連性があるといわれています。(文献で調べた裏付けがあるわけではないので、私の間違いならばすいません。)
噛み込むたびに顎がズレるので調整し、安定した位置を作り出しました。
その後、レントゲンから顎の位置を探り、模型でシミュレートしました。模型に書き込んだ矢印と数値は、顎の関節を動かす方向と移動量(o)です。


この位置で顎を固定する為のスプリントを製作しました。

顎の音(クリック音)は多少残っていますが、痛み、耳鳴り、めまい、開口障害は治癒しました。
もっとも、耳鳴り めまいは本当にこの治療で治ったのかはわかりません。
しかし経験上、改善がみられる事も多いです。良くなったら儲け物と私は思っています。
顎の位置を探るまでは、比較的スムーズにいきます。
問題はこれからです。
この左右的な歯並びのズレをどう治していくか、被せ物で治すのか、矯正で治せるか、仮に治せるにしても乗り越えなければならない苦しい期間はどれくらいか、悩みはつきません。
よろしければ こちらのHP(噛み合わせのスタディーグループのHP)も御覧下さい。