日本人の平均は40o程度です。
マニピュレーションという方法で40o程度あけられる様になりました。
ちなみにゲンコツが入るといった近藤勇や加藤清正の様な方は、関節がゆるくなった「脱臼」といった状態と思われます。
閑話休題
40o開けられる様になり、かつ、耳の中のつまった感覚と顎のだるさが軽減した方からの連絡です。
>診てもらった後くらいから、口を開けると顎の関節が鳴りやすくなったのですが、問題ないでしょうか?
顎関節症の症状は以下の様に進みます。
1.健康
2.口の開き初めの時に コキッ と鳴る(関節円板がズレはじめる)
3.口を最大限開ききる時の直前で鳴る(関節円板のズレが大きくなる)
4.開口時の引っかかりが強くなって、口が開かなくなる(だいたい10代半ばから30代後半くらい)
5.音も鳴らず、口も問題なく開けられる様になる(だいたい40代くらい)
5.で治った様に見えますが、治ったのではなく、関節が壊れきって口が開く様になった といった状態です。関節の骨の形態もたいてい変形しています。
治療によって、50o近く開いていた口が40o程度の開き具合になる事もあります。
連絡された患者さんは4の状況が2になったということなので、状況としては良い状況です。
口を開けるたびに コキッ と音がすると怖いと思います。
健康な状態ではありませんが、 コキッ と鳴った瞬間に、関節円板という組織が本来あるべき位置に戻った とお考え下さい。
ただ、「音を消す」 という事を治療目標とすると非常に大変です。
矯正治療の可能性も高いですし、矯正は嫌だという方の場合、健康な歯を削って被せ物をする事もあります。
「これ以上悪くしない咬み合わせを造る」とお考え下さい。