しかし、顔貌や体格などは左右対称に近い方が、やはり健康的でしょう。
歯並び 咬み合わせも左右対称の方がやはり無難です。
肩クビに強いこりを訴える方です。入れ歯を修理するにあたって、現在の咬み合わせを分析しました。


咬み合わせを分析する咬合器と呼ばれる物です。
これだけでは今ひとつ、左右のバランスがわかりません。



こうすれば左右差や前後差がよくわかります。
この方は右の歯(向かって左)が短く、左の歯が長いです。
こういう場合、右上の歯と左下の歯が失われていく事が多いです。
実際、この患者さんも右上と左下の歯を失い、入れ歯を入れています。
そしてこのような場合、右に顔が倒れ、右肩にこりが出るケースが多いです。
当医院では、複数の歯を治さなければならない場合や義歯作製の場合は、治療に入る前にこのような分析をする事が多いです。
「さっさと入れ歯を作ってくれよ」とおっしゃる方も無きにしもあらずですが、この分析結果を見せるとたいてい納得して頂けます。
家を建てるにあたっての地盤調査と建築設計と思って下されば結構です。
地盤調査も建築設計もしないで、いきなり家を建て始めるという事はありません。
患者さんにも「早さ」だけを望むのではなく、「良い設計」を望んでくれる様になる事を、期待しています。
体の左右のバランスが何となく悪く感じる方は、一度当院にて分析されてみてはいかがでしょうか?