重度の歯周病でしたが、約1年の治療で化膿している部分はほとんどなくなりました。
写真と説明図です。


硬い歯茎(角化歯肉)は外部からの刺激や細菌による攻撃から強いのに対し、軟らかい歯茎(歯槽粘膜)は簡単に化膿します。
この症例では硬い歯茎が少ない(幅:約1.5ミリ)ばかりではなく、この硬い肉が歯や骨とくっついていません。(繊維性結合が無い)
歯茎の上部1ミリはどんな健康な方でも歯肉は歯とくっついていないのです。
よって実質、硬い歯茎はないに等しく、化膿しやすい状態にあるといえます。
歯ブラシが当たっても痛いという状態です。
これ以上歯ぐきを下げるわけにはいきません。
そこで硬い歯茎を顎の天井から移植しました。(遊離歯肉移植術)
術後2週間の写真です。


硬い歯茎が大幅に増えました。
これは歯周病菌や外部の刺激から歯を守るバリアーができたことを意味します。
さらに、口を開け閉めしても矢印のあたりから頬の粘膜が始まるため、歯の周りの歯茎が引っ張られて無くなっていくという事もありません。
これによって歯の延命が約束されました。
費用は1歯@¥60,000、この症例では2歯@¥120,000でした。
保険のきかない白い歯の費用の相場が¥100,000であることを考えれば、非常にお得で、しかも歯を残すことのできる治療と思います。
オペラデンタルオフィス 日本補綴歯科学会認定医
静岡県浜松市にある日本補綴歯科学会認定医(入れ歯・かぶせ物の認定医)の歯科医院。
入れ歯、特に部分入れ歯とかみ合わせを専門に勉強してきました。
現在ではインプラントと歯周病に力を入れております。
しかし、インプラントは外科治療であるがために、糖尿病・高血圧・高齢・その他全身疾患を持つ方は避けた方がよい場合があるのも事実です。
入れ歯、歯周病、インプラント、ホワイトニングに関するご相談のある方はご連絡下さい。
ラベル:歯周病・インプラント