患者さんにとっては 「痛い、かめない」 の一つの症状でも、複数の問題が複合していることはよくあることです。

「痛い、噛めない」 という患者さんです。
1. 被せ物をしている歯の周りが化膿して骨がなくなっていてためグラつきがあり、痛みが出て噛めません。
2・ 抜歯して前後の歯を削ってブリッジにするのが一般的ですが、手前の歯は舌側に大きく傾いて、被せ物でつなげることができません。
3. 硬い歯ぐきがほとんどないので、口の開け閉めをするたびに歯の根本から歯ぐきが引き剥がされて、化膿しやすいという状況でもあります。歯茎に立ち上がりがなく、歯の根本からいきなり頬が始まるので、歯ブラシを入れるスペースがありません。
1箇所ではありますが大きな問題だけでも上記3つあり、一つ筒解決していかなければなりません。
時間はかかります。
歯を削って被せ物にすると歯の寿命が短くなることから、欠損部分はインプラントにすることになりました。

痛みのある被せ物を抜歯して、舌側に倒れた歯を頬側へ起こし始めているところです。
抜歯した部分は化膿していて骨が無く、陥没しています。

およそ半年後です。
倒れた歯は本来の位置に戻り、上の歯とかみ合うようになりました。
次は欠損部分に インプラントと骨を作る 治療です。