髪の毛一筋でも判別できる鋭敏さと、歩行のメカニズムよりも複雑と言われる咀嚼運動を行う口の中に、痛みを感じさせずに動かないように入れなければならないからです。
患者さんは 「痛いから削って 大きいから削って」 とおっしゃることが多いです。
しかし、小さくすると安定感がなくなるので余計に口の中で動き回り、痛みと異物感が大きくなることがあります。
入れ歯が合わない時は、まずは咬み合わせをみます。

前後差がありそうです。
修理後です。


奥歯をもっと短くしたいのですが、そうすると歯がなくなってしまいます。
何とか受け入れてもらえるようになりました。
入れ歯は所詮異物なので、歯医者の技術だけではなく患者さんの受け入れる能力によっても、評価が変わります。
年をとればとるほど、人間は新しい物事に慣れる能力が落ちてきます。
可能ならば70歳前までに、しっかり入れ歯を作ることをお勧めします。
インプラントも良いのですが、要介護になってインププラントが化膿した時に大変です。