
顎の関節を撮影するためのフィルムです。
たいていのエックス線写真はデジタル化しているのですが、顎の関節の写真だけはシステムの都合上、いまだにフィルムです。(顎の関節の写真の例)
デジタルの方が拡大ができたり書き込みができたりするので、患者さんへの説明には優れています。
しかし、分析に関してはフィルムの方が優れています。今現在の技術でも、デジタルより鮮明と言うか細かいところまで見えます。
矯正治療に使う横顔のエックス線写真(側貌セファロ写真)などはフィルムに戻したいくらいです。
コダック社が破綻して、今後このフィルムの販売はどうなるのでしょう。
フィルムの市場自体がなくなりつつあるので、今後の供給が心配です。
まぁ、デジタルを売り込みたいメーカーやディーラーはフィルムが無くなると営業トークでも使っているようですが、実際、デジタルをデモしてもらっても、診断に耐え得る画質として検討すると、やはりアナログ(フィルム)には到底及ばないと思いました。
たしかに診断に耐えうる画質という意味ではデジタルはフィルムにまだまだ及びませんね。
フィルムに限らずどんなことでもいえることですが、物が良い ということと 世間で広まる・世間に受け入れられる ということは全くの別物ですね。