明日1/31にみんなの家庭の医学で TCH について放送するそうです。
番宣では TCH とは何かと言うことについていっていませんでしたが、TCHとは、「Tooth Contacting Habit」 の略で、直訳すれば 「歯を(持続的に) 接触させる癖」 のことです。
上下の歯は唇を閉じていても実は接触していません。
食事の時間を含めても、上下の歯はせいぜい一日15分程度しか接触していません。
もしこれが、特に強い力でなくても上下で接触していたらどうなるでしょう。
下あごを持ち上げるためには上あごを固定しなくてはなりません。
上あごを固定するには首の筋肉が働かなければなりません。
よって首筋から肩にかけての筋肉が凝ってしまう、ということをおそらく番組ではやるのでしょう。
これだけ書いておいて違っていたら恥ずかしいですね。
「私は食いしばってなどいない」 と言う方もいるかもしれません。
食いしばりではないのです。 軽く接触しているだけでも筋の緊張・疲労が生じるのです。
TCHが続くと顎関節への負担も増えると言われています。
以前は咬み合わせが顎関節症の原因のように言われてきましたが、最近ではTCHが関与しているのではないかとも言われてきています。
当医院にいらっしゃる方では コンピューターを長く使っている方、精密な仕事を長時間続けている方にTCHが多いような気がします。
今、この文章を読んでいるあなた、上下の歯が当たっていませんか?
当たっていないのが正常なんですよ!