浜松で訪問歯科診療をされているN先生も一緒です。
インプラントや矯正など全身的には健康な方を対象とする治療のセミナーは数多くありますが、介護を必要とされる方に対する治療のセミナーはあまりなく、非常に貴重です。
講義においては麻痺の話から始まりました。
麻痺があれば当然運動能力が落ちますので飲み込む力も弱くなり、気管に食べかすが流れ込むことによって肺炎がひき起こされます。(誤嚥性肺炎)
しかし、麻痺によってはそれほど誤嚥を心配しなくても良いものもあるということを知りました。
本で学んでいても整理することのできなかった分類が、非常に簡単に理解できました。
実習では車椅子からの移譲実習に始まり、様々なスクリーニングテスト(RSST,MWST,FT,CTなど)、そして内視鏡による咽頭の観察(ビデオ内視鏡検査:VE) を行いました。
内視鏡を用いた装置診断は確定診断ではありますが、本当に大切なのは視診・触診・聴診であって、装置診断により対応のすべてが決定されるわけではないと言う植田教授の言葉に、道具に頼ろうとする私は身が引き締まる思いでした。
何年ぶりかで学校にいき、十数年ぶりに同級生や先輩、恩師にも会いました。
同級生は皆、各地方で偉くなっている。
私も頑張らなければと思いを新たにしました。
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