入れ歯・義歯 専用サイト 開設しました。 外科手術に恐怖を感じる方に、どのような治療をしたら良いか? 保険診療の入れ歯ではとても満足できないが、さりとて インプラントでは高額すぎるという方に、どのような治療を提示したら良いか? 悪くならない治療ではなく、悪くなっても対応できる治療法は無いか? このような疑問に応える為に、このサイトを開設しました。 よろしければご覧ください。保険診療の症例もあります。

2006年01月13日

骨に厚みが無い場所へのインプラント2 (浜松市 歯周病 インプラント)

上あごの奥歯にインプラント手術を行うにあたって、骨が薄い場合、上顎洞に突き抜けてしまうケースがあります。
そのような場合、インプラント埋入前に、骨を移植したりサイナスリフトという手術を行わなければなりません。
これらの手術は患者様の体への負担を考えると簡単には勧められません。
また、私にはできませんし、どうしても必要な場合は医療機関への紹介となります。

ソケットリフトは、これらの難しい手術と比べて、リスクの少ない簡単で安全な手術ですが、通常5ミリ程度の骨量が必要とされています。
本ケースは3ミリ程度であるため、ソケットリフトの変法を行いました。

この手術法は「皮質骨に円形の切り込みを入れ、骨ごと上顎洞に押し込む」というやりかたです。
06-0112-01.jpg

06-0112-02.jpg
直径5o・長さ7oのインプラントを2本埋入しました。
上顎洞に突き抜けているように見えますが、鼻血など鼻関係の症状は見られませんでした。

すこし気持ち悪いかもしれませんが、術中写真を掲載します。

before.jpg
歯ぐきが大きくて一見骨があるようなのですが、実際にはありません。

before-2.jpg
青線のように切開して、青円の位置にインプラントを埋入しようと思いました。

trephine.jpg
骨に丸い切れ込みを入れたところです。

mainyuu.jpg
インプラントが埋入されたところです。

hougou.jpg
縫合

after-dental-2.jpg
インプラントの根の先に白い影が見られます。これが押し込まれた骨です。

費用は
インプラント埋入:¥180,000×2本+税
ソケットリフト:¥70,000×2本+税
でした。

参考文献:
クインテッセンス出版
デンタル・インプラントロジー 2002 Vol.9 No.3 P86
Paul A.Fugazzotto著「トレフィン/オステオトーム法によるインプラント埋入」


オペラデンタルオフィス 日本補綴歯科学会認定医

静岡県浜松市にある日本補綴歯科学会認定医(入れ歯・かぶせ物の認定医)の歯科医院。
入れ歯、特に部分入れ歯とかみ合わせを専門に勉強してきました。
現在ではインプラントと歯周病に力を入れております。
しかし、インプラントは外科治療であるがために、糖尿病・高血圧・高齢・その他全身疾患を持つ方は避けた方がよい場合があるのも事実です。
入れ歯、歯周病、インプラント、ホワイトニングに関するご相談のある方はご連絡下さい。
posted by 清水 信行 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯周病・インプラント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。