入れ歯・義歯 専用サイト 開設しました。 外科手術に恐怖を感じる方に、どのような治療をしたら良いか? 保険診療の入れ歯ではとても満足できないが、さりとて インプラントでは高額すぎるという方に、どのような治療を提示したら良いか? 悪くならない治療ではなく、悪くなっても対応できる治療法は無いか? このような疑問に応える為に、このサイトを開設しました。 よろしければご覧ください。保険診療の症例もあります。

2005年12月25日

80代の方への咬める入れ歯(完了そして反省編)(浜松市 入れ歯 インプラント)

下の歯はちりょうの必要性を説明したのですが、同意を受けられなかったため、虫歯の治療は行わないこととなりました。
歯周病に関しては、薬を服用・塗布することである程度抑えることにしました。
薬で治す歯周病(1.2.3.

上にも抜歯した方が良いと思われるほど崩壊した歯があったのですが、患者様の希望で残しました。
膿んではいるが残せそうな歯には治療を行い、完成までの暫間的な入れ歯として保険の入れ歯を入れました。(ここまでに3ヶ月かかっております。)
かなり小さく低く作ったのですが、なかなか受け入れてもらえませんでした。
インプラントはやりたくないとおっしゃっていたため、コーヌス義歯(1.2.3.4.)を私は考えていました。

しかし、あまりに入れ歯が低くなりすぎて、残っている歯の長さも短くなり、コーヌス義歯では落ちてきてしまう可能性が出てきました。
そこで歯が短くても入れ歯が落ちてこないリーゲルテレスコープ義歯とすることにしました。

完成した所です。(05/12/16)
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初診時です。(05/06/28)

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初診時よりだいぶ歯ぐきがやせたように見えますが、悪くなったのではありません。
膿んで腫れていた歯ぐきが、ひきしまって硬くなったのです。


リーゲルテレスコープ義歯は写真に見られるレバーを開閉することによって、入れ歯を固定したり、はずれるようにしたりします

80代の高齢の患者様にレバーの開閉できるか多少の不安はありましたが、3日で歯科医師より上手にできるようになりました。

「落ちてこないし、安定しているから食べ物もしっかり咬めるし、痛くもないし、しゃべることもできる」
と評価していただけました。

歯科医師の目から見ると、下の歯は悪い所がまだだいぶあります。
治療している最中はもっと治療すべきではないだろうかと思っていました。

しかし、終わってみると、これで良かったのかもしれません。

患者様の「咬める」という言葉を聴いた時、
「医者から見た理想の姿を患者様に押し付けて、患者様に無理をさせていないか。
患者様の満足感ではなく、『きれいな治療を行った』という医者の自己満足を優先させてはいないか。」

と思ったからです。

人にはそれぞれ都合も事情も健康観も経済力も違うのだから、治療のゴールも違うし、一生かけて最後まで診て行けばいいのでは・・・。
と思いました。

料金は¥890,000+税でした。
内訳は以下の通りです。
被せ物の部分  :¥160,000×3本
レバーの部分  :¥ 50,000×1ヶ
レバーの軸部の歯:¥160,000×1本
義歯の部分   :¥200,000×1床




オペラデンタルオフィス 日本補綴歯科学会認定医

静岡県浜松市にある日本補綴歯科学会認定医(入れ歯・かぶせ物の認定医)の歯科医院。
入れ歯、特に部分入れ歯を専門に勉強してきました。
現在ではインプラントと歯周病に力を入れております。
しかし、インプラントは外科治療であるため、糖尿病・高血圧・高齢・その他全身疾患を持つ患者様は避けた方がよい場合があるのも事実です。
入れ歯、歯周病、インプラント、ホワイトニングに関するご相談のある方はご連絡下さい
posted by 清水 信行 at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 入れ歯・かみ合わせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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