根管治療1 根管治療2
写真は歯の根にできた膿袋が骨を溶かし、肉を突き破って出てきた穴にレントゲン造影剤を刺したところです。

そのレントゲン写真です。

普通、緑の矢印のところに膿袋ができます。
しかし、この方の場合は白矢印で示したように歯の根の横に膿袋ができています。
これは歯の根の管が分岐して横に開口していることが考えられます。
または、歯が割れていることが考えられます。
どちらにしても治療は困難を極めます。
それだけではありません。
患者さんの希望で、「かぶせ物ははずさないでほしい」とのことでした。
普通はかぶせ物をはずし、歯の上のほうから器具を差しこみ、歯の根の先を掃除して膿袋をつぶしていきます。
かぶせ物をはずさないという事は「蓋をしたまま中の掃除をせよ。」ということなのです。
大変なことになりました。
続く